男性ホルモン低下に内分泌かく乱物質が影響

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プラスチックやパーソナルケア製品に含まれるフタル酸エステル類(内分泌かく乱物質の一つ)の曝露により、テストステロン(ホルモンの一種)の低下と関連していることが発表されました。
米国で2200人以上の人にフタル酸エステルの曝露とテストステロンレベルの研究しました。その結果、フタル酸エステルの曝露が高い40~60歳女性のテストステロンレベルは11~24%減少し、6~12歳の少年のテストステロンレベルは24~34%低下しました。
過去50年間でも、新生児の男の子の男性生殖器奇形や精液及び質の減少が増加しています。
因果関係は証明されていませんが、健康への悪影響を考えると人間への曝露を制限されることを望むとしています。(米国ミシガン大学の研究)
参考サイト:Healthday
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テストステロンが減少するとどんな病気になるのでしょうか。以下の通りです。
精神症状として、健康感の減少、不安、いらいら、うつ、不眠、集中力の低下、記憶力の低下、認知機能の低下、性欲の減少、身体症状として、筋力低下・筋肉痛、骨粗鬆症、疲労感、ほてり・発汗、頭痛、めまい・耳鳴り、性機能低下、頻尿、朝立ちの消失、などが出現します。 またテストステロンが低くなると、高血圧、糖尿病、がん、心血管疾患、うつ病の罹患率・死亡率が高くなります。血液検査としては、インスリン抵抗性の悪化、LDLコレステロールの上昇とHDLコレステロールの低下が見られます。
内分泌かく乱物質とは、以下のものもあります。
合成女性ホルモン(経口避妊薬や更年期障害の治療薬、流産防止薬として使用されたDES=ジエチルスチルベストロールなど)、植物エストロジェン(植物に含まれる)、DDT・PCB・TBTはすでに禁止されていますが、界面活性剤の原料アルキルフェノール類やプラスチック製品の原料樹脂ビスフェノールAなどです。

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